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ペットを飼うということは、一生懸命愛情を注ぎ、ときに身を削って尽くす相手を神様から与えられることでもあります。ペットがこころの支えだという人は少なくありませんが、それは「この子のためなら頑張れる」、という強さをペットが与えてくれるということなのかもしれませんね。
心臓病をわずらっている人でも、ペットを飼っている人の方が長生きする、というデータがあります。欧米では高齢者ほどペットを飼うことが多く、最近では日本でもそのように推奨されているようですが、これらはペットとの暮らしが心身を健康に保つという考え方によるものです。 犬を飼っている人なら、毎日朝夕の散歩をする。ネコや小動物でも、一緒に遊んだりご飯やおトイレの世話をしたりする。そういったことが適度な運動・脳の体操になるばかりでなく、ペットの愛らしい表情に触れることで精神的なリラックス効果も得られます。 精神科医のジグムント・フロイトは、「愛する」ことと「働く」ことが健全な精神を育むと主張しました。私たちのこころを健全に保つのは、「愛される」ことではなく、「愛する」ことだというわけです。実際に人のこころをそんなにカンタンに割り切れるわけはありませんが、自らの経験に照らし合わせてみて「確かに」とうなずけるところもあるのではないでしょうか。
ダイワハウスが入居者を対象に2000年に行った「住まいにおけるペットに関する調査」によれば、ペットを飼って良かったことの第1位は「癒される」で64.6%。「家族の会話が増えた」「子供の情操教育に良い」「イヌ・ネコを通じて友人が増えた」がそれぞれ2・3・4位と続き、約半数の人がコミュニケーションに関することを良かった点に挙げています。
「同居人・パートナーとの関係がより良くなった」とは、みなさん口をそろえて言うことです。ご家族でお住いの方なら、ペットはまさに一家のアイドル。「いわゆる『イマ風』の中高生でも、ペットと一緒なら家族と旅行に来る」とは、ペット同伴可のペンションを経営するとあるオーナーの談。年頃の娘さんをお持ちのお父さんなら、おおっ、とその威力にいっそう過敏に反応してしまうことでしょう。
ペットを飼うことはいいことばかりではありません。同じく「住まいにおけるペットに関する調査」によれば、ペットを飼っていて困ることの第1位は「旅行がしにくい」こと。イヌなら12時間を超える留守番は大きなストレスの原因になると言われています。知り合いやペットホテルに預けていってもやっぱり心配は心配。せっかくの旅行も思い切り楽しめない…。多くの飼い主さんが「困ること」の第1位に挙げるのもうなずけます。
もっとも、最近ではペット同伴可のホテルやペンションが増えてきており、愛犬・愛猫と一緒に旅行を楽しむ飼い主さんも急増中。イヌ・ネコ用の酔い止め薬が市販されるようになったり、ペット用の紙パンツが開発されたりと、ワンちゃん・ネコちゃんを連れての移動も便利になりつつあります。飼い主の皆さんがより積極的にそんなペット同伴の旅行を楽しむようになり、意見や要望やを主催者にフィードバックしていくことで、これは今後もっともっと改善されていく問題ではないでしょうか? もちろんいくらペット同伴可といっても、公の場にデビューさせる前にある程度の社会性とエチケットを身につけされることは、飼い主としての最低限のマナーです。最近はペット同伴可の喫茶店なども多くなってきましたが、そんな「カフェデビュー」の前にもしっかり確認したいことですね。 気になる「イヌの鳴き声」「ネコのツメ研ぎ」などの問題には、多くが「確かに気になるけど、まあ…」といったトーンのご返答でした。これは言ってみれば飼い主の努力やガマンで解決できる問題。いざ一緒に暮らしはじめてしまえば、そんな苦労がまた楽しみなのかもしれませんね。ネコのツメ研ぎは生態なので仕方がない。ネコを飼うのであれば、という割り切りが必要です。イヌの鳴き声はしっかりしつければ問題ない場合が多く、ひどい場合でも専門のトレーナーに見てもらえば矯正が可能です。
生涯キチンと面倒を見てあげられるかどうか責任をもった判断が下せますし、最近増えてきているペット保険への加入を考える際にも良い参考になります。
これまた気になるのが費用の問題。実際のところ、1人と1匹での生活なら、餌代その他を含め毎月の費用が¥5,000を超えることはそうないはず。でも、ペットと暮らすコストを考えるとき、大切なのは生涯を通じてかかる費用を頭に入れておくことです。 老齢のペットはみんな何かしら身体の不調をかかえているもの。ペットの医療には、人間のような社会保険制度がないため、治療費は思いのほか高くつきます。各種で、平均すると生涯どれくらいの医療費がかかるのか、知り合いやペットショップの店員、獣医さんなどにあらかじめ確認しておき、毎月の餌代などを含めたトータルなコストを把握しておきましょう。
生き物を飼ったことがある人なら、だれもが経験するペットとの死別。これはもう言葉にならないくらい悲しいことですし、いざ決断という段になっても、一番最後までこころにひっかかることなのではないでしょうか。でも、それを恐れてばかりいては何も始まりません。 大切なのは、そのようにペットの命が限りあるものであることを常に心に留め、精一杯愛情を注いで幸せな時間をたくさん共有できるよう努めること。「一生の間にこの子と何ができるか」を考えることです。そうしたとしても、ペットを喪ったときの悲しみが軽くなることは決してないでしょう。
でも、しっかり愛情を注いであげた飼い主さんは、その子のお母さん・お父さんになったことを絶対に後悔はしないはずです。 飼い主の愛情を受けて生涯を全うしたペットはきっと幸せです。別れが悲しいから、と皆さんが一緒に暮らすことをあきらめてしまえば、そんな幸せが一つこの世からなくなってしまいます。ペットにさける時間と費用の問題をしっかりと検討したら、皆さんも“D-Room”で幸せなペットライフを始めてみてはいかがでしょうか?